プロログ

ゆるーく登山や哲学的なことを語ります たまに恋愛論を語りますが説得力はないも同然なので不毛だったりします できるだけ読者の皆さんに楽しんでもらえるよう有益な情報の発信に努めます

ワンイシュー政党の台頭が政治への無関心を是正するかもしれない

昨今は投票率の低下が叫ばれている。実際に先の参院選では投票率は48.8%というのだからなかなか危うい状況である。さらに半分近くの議席を得た自民党に投票したのは全有権者の18.9%でしかないというのは衝撃的である。まあ有権者の半分しか選挙に行かないんだからそりゃ絶対得票率18.9%でも議席とれるわな..。この辺の数字は詳しい情報元があるのでそちらを参照ください。

www.tokyo-np.co.jp

有権者中の二割の得票で議席の半分を得てしまう現行の多数決制度に疑問を持った方はこちらの書評記事がおすすめです。多数決の欠陥や代替制度について紹介しています

 

damadama.hatenablog.com

 そろそろ本題に入ります

ワンイシュー政党の台頭は政治の力を再認識させてくれる

そもそも選挙や政治に無関心である理由として

「どうせどの候補者を当選させたところでたいして変化がないように思える」ということが挙げられます。

実際まあ地元の候補者なんてよほど大物でもない限りテレビでスポットライトが上がったりネットニュースになることなんてスキャンダルの時くらいのもんです。かといって大物議員だと組織票や世襲で地盤が盤石なので自分が投票しなくともどうせ受かってしまいます。それに大抵の政治家は選挙期間中はデカいことや日本を変えるだの言ってますが選挙が終われば特に何をしているのかすら分からなくなります。国会議員の中でもYoutubeで毎日のように自分の考えを発信している議員なんてまあ立花さんくらいのものじゃないでしょうか。

 あさのが何を言いたいのかというと政治への無関心の理由は有権者自身に意識が足らないのはもちろんですがそもそも選出した議員が何を考え、公約実行のために今日何をしたのかが不透明であることがでかいと思います。そりゃ利権とも関係のない人であればぶっちゃけどうでもいいと考えるのも仕方ないとすらいえますね。

ワンイシュー政党はわかりやすく投票の効果を実感しやすい

例としてNHKから国民を守る党を挙げましょう。NHKスクランブル放送化によって見たい人だけが受信料を払うようにするというのがN国の目標です。大変わかりやすい上にYouTubeで日々動画をあげていますので今どう考えて、どう行動しているのかを容易に知ることができます。また党勢拡大のために失言で党を追われた議員を勧誘するという姿勢から公約実現への熱意が感じられます。少なくとも現在のNHKの在り方に異議を唱える有権者の多さをアピールできるため存在自体に一定の効果があります。

 N国に限らずワンイシュー政党は政治の腐敗に対して効果があると考えます。今後登場しそうなのは…「宗教法人の非課税を許さない党」とか「強欲企業から国民を守る党」とか出てきそうですね。もはや暗殺されそうですが企業の内部留保の増大を防ぐ効果は割とありそうですし、自分の生活の中で感じた不平等や怒りを受け止めてくれる政党があれば政治への無関心や無力感も是正されるかもしれません。

ワンイシュー政党の台頭はポピュリズム的だと批判されそうな件について

まあおそらくワイドショーのコメンテーターあたりは賢ぶってこれはポピュリズム的だの選挙のレベルの低下が危ぶまれるだのと批判する姿が目に浮かびます。されど世界を見ればトランプ大統領しかり、ボリス・ジョンソンしかりドゥテルテ大統領しかりで世界的にはこの手の政治家の登場は別に珍しいことでもないでしょう。そもそも政治が多数決であることはむしろ貧困層や労働者層にとって富裕層に一矢報いる手段であり、格差が増大して経済的な不満が高まっている現在ではその怒りがポピュリズムの形で発露すること自体は否定しえないと思いません?食うに困ってんのに何がリベラルだよって考え方を否定できないんじゃないかなあ。

 下手なたとえ話を思いついたので披露したいと思います。肝臓って沈黙の臓器と言われますよね?何も言わないのをいいことに大酒を飲むといずれ身を滅ぼしてしまう。肝臓サイドにも適度に文句があるなら言ってもらわないといけないわけです。選挙においても同じことがいえませんか?問題があるのにそれを主張しないでいると国民の多数の生活がつぶされてしまい、将来に出生率の低下などで取り返しのつかないツケを負わせることになります。時には自分の生活のために投票することが健全な政治を育むことにもなりえるのです。ワンイシュー政党が与党になったりするのはさすがに問題があると考えますがそれが存在することは国民の政治参画を促すうえでもいいんじゃないかと思います。

なかなかの文量になりましたね ここまで読んでいただきありがとうございます