プロログ

ゆるーく登山や哲学的なことを語ります たまに恋愛論を語りますが説得力はないも同然なので不毛だったりします できるだけ読者の皆さんに楽しんでもらえるよう有益な情報の発信に努めます

人が求める自由って大層なものじゃなくてごく身近なことかもしれない

人類社会、とりわけアメリカや欧州などいわゆる西側諸国では自由という概念にとてつもない価値があると考えています。この場合の自由とは市民はその思想や宗教や言論などにおいて国家から干渉されないといういわゆる国家からの自由という奴であって、今日は牛丼を食べようとかいう自由とは質的にも量的にも異なるといえます。このブログのタイトルは自由を求める人間のブログということですが私の求める自由とは圧倒的な後者の方の自由ですね。今日は何を食べようと考えた時に目には見えないし誰かが法や暴力で強制する訳ではありませんがそこには制約があります。そうそれは金銭的制約というやつです。人間が社会で生きるということは必ず消費が伴います。そのために人間は日々生きるという消費のために、社会において一定の労務を提供することで金銭を稼ぐことに人生を消費します。悲しいことに社会での労働者は立場が低いために懸命に働けばどんどん給与が上がって日に日に楽になるといった現象はそうそう起こりません。いわゆる資本家であれば金が金を生むとの言葉のように、金を持てば持つほど楽に稼げるようになりますが労働者が日々働いたところでそのステージに立てるだけの資産を築くことは困難です。

 金銭的制約をごく平凡な日常生活において感じたくない。少し前にネット上にて若者の貧困の実態を示すと注目を集めた言葉がありますので紹介します。

「お金持ちになりたいわけじゃなくて、すごく欲しいものがるわけでもなくて、ただ、50円や100円やらのコーヒーを買うのに躊躇する生活を辞めたいっていうだけの話なんだよ。若者の貧困というのはそういうレベルの話」

別に海外に派手に旅行したいわけじゃないし外車を乗り回したいわけではなくて、彼女とご飯にいってなんのためらいもなくおごってあげたり、日々の生活の中で飲み物とかお菓子レベルで煩わしい思いをしたくない。貧すれば鈍するという言葉は貧乏すると生活の中で常にそのことが気がかりになって物事がうまくいかないということを表している。若者が金銭の不安を訴えると高齢者らは「若いうちなんてみんなそんなもんで金も地位も後からついてくるから若いうちは苦労しろ」と自身の経験に基づいた金言を仰られるだろう。想像にたやすい。されど時代は変わっていることには気づいていない。今は右肩上がりの明るい時代でもなければ、終身雇用と年金による完璧な老後も用意されてはいない。オリンピックが終わるまでは幸せな夢を見ていられるかもしれないがその後は覚めて現実を見なければならない。今金銭的制約に悩まされているのならおそらく今後もずっとつづくだろう。自由がない人というと北朝鮮の収容所だったり弾圧される少数民族を想像する。されど我々がそれほど自由なのだろうか。むろん収容所で生命すら脅かされている人たちと比べるなんて申し訳ないし実際に同じくらいに苦しいとは言えない。されど彼らを憐れむ私たちもバラ色の夢の国で生きているわけではない。当然いろいろと問題はある。二ちゃんねる創設者のひろゆき氏は水と安全があるだけでも日本はかなりいい方であるし幸せだと言う。この先何十年と生きるのであれば多くの金を稼ぐかこのような考え方を身に付けて生きるかが幸せになるための解決法といえるだろう。このさき宗教家が栄華を極めそうだ。